【 武装を強化した俊足戦車 】 第二次大戦中、敵戦線の突破や追撃、偵察などに使用されたイギリス軍の巡航戦車の中で、北アフリカ戦線で戦車部隊の主力となったのがクルセーダーです。最初に登場したMk.Iと改良型のMk.IIは主砲として2ポンド砲(40mm砲)を搭載していましたが、最終型のMk.IIIはより強力な6ポンド砲(57mm砲)に換装してドイツ戦車に対抗しました。1942年後半から北アフリカ戦線の第7機甲師団や第6機甲師団、本国の第11師団など各部隊への配備が開始。1942年末からチュニジアの戦いに投入された第6機甲師団のクルセーダーMk.IIIは、機械的なトラブルに悩まされながらも6ポンド砲の攻撃力と良好な機動力を活かし、チュニジア北部の要衝ブー・アラダをめぐる戦いやカセリーヌ峠の攻防戦などで連合軍に大きく貢献しました。